mimiheartstepのブログ

知花敏彦先生の講和(CD・DVD)でこの世の真実を知ることができた。欠点だらけだった私が少しづつ変われていく。今、悩み苦しんでおられる方へ伝えられたら・・・

はだかの王様

 前回の話のように、人(子供や会社の場合は社員)を育てるという事の難しさを時々感じたりします。

 昨日はうちの仕入先の社長からの代理と言ってその部下から主人に苦言を言う電話がありました。

 その会社(従業員50人くらいの中小企業)の社長は世襲で、十数年その会社で下積みを経て社長に就任したのは、7年程前らしいです。

私達が帰って来た時にはもう既に社長を交代していました。

帰って来た時にその会社の雰囲気がまたがらりと変わっているのを感じました。

会社を支え仕事がよくできていた課長クラス~部長クラスの人材がすぽっと抜け(退職)、見たことのない新入社員がぞろり。経験も3~4年では得意先との信頼関係はまだまだ築くのに時間がかかりそうな状態で、また社員は暗く、小さい事ばかりをつつき注意をする社長の愚痴やら会社の体制に対する不満やらをあちらこちらで言っていました。

 あれから4年近く経ちますが、年々業績が落ちボーナスも出ない年もあったようで・・・辞めたいと言って辞めていく社員は後を絶たず・・・

 それを食い止めたいのか最近もまたその中の中堅どころの1人が現在辞表届を提出したけれど、社長に破られ保留にされている方もおられます。


 主人は業界でも一目置かれています。皆が今までしないような事をするので驚かせたりして・・・自慢に聞こえるかもしれませんが、主人は努力をしています。

決して胡坐などかいてはいません。会社の体力が失いかけていたので体力をつけるために子会社も私と2人で立ち上げそちらの部門も最初は協力をなかなか得る事ができませんでしたが、夜中から夕方まで2人で自らが必死に働いて利益を親会社に入れていったので、今では他の社員達は協力的になりました。

 以前会社にいた頃主人は会社でも2番目の売り上げを達成していたくらい営業は得意なのですが自分が売るより社員を育てる方へ徹しています。自分がしゃしゃり出て売れば下の社員達が伸びていかないので、アドバイスはしますが手はなるべく出しません。

わからない時にはヒントを出して本人に考えさせ、どうすれば信頼が得られるか?

自分の経験や思いを伝えていきます。そして大事なのは会社もやっぱり人だという事を忘れないで真心を届ける事をいつも社員達に話しています

 効率よくできた時や業績が伸びた時には思いっきり褒めたり、壁に突き当たった時には一緒に考えたり、励ましたり、社員が買ったものを自分(主人)が運んで帰ったり(周りはよく社長が持って帰るの?と驚かれます)、社員が体調を崩したときは自分が社員の代わりに2倍働き、”早く帰ってゆっくり休んで明日はまた元気に出社してよ”と帰らせたり、休ませたり。

 周りのほとんどの経営者は自ら働いていません。もちろん働かれている人も中にはおられますが、給料を出しているのは俺だ!と言わんばかりに社員に向かって”ああしろ!こうしろ!””あれを持ってこい!あれを運んどけ!あれを積んでおけ!あれを売れ!・・・・”など怒号し命令しています。

先日参加した経営セミナーではそういうのをボスマネジメント(管理・命令型)と言い、

その場合社員は押さえつけられ自分たちの意見や主張、自由な発想は出て来ないと言います。決して自らの意志で動くことはしない受動的です。

 その反対に主人は社員を支え励まし、自主性(社員主導で目標達成する為に考え行動する事ができる社員)を育て支援(=奉仕)するサーバントリーダーに徹しています。


 主人に苦言を言って来られた内容は・・・

 ”おたくの会社のやり方を見ていて一度お話が聞いてみたいとは思っていますので、

いつでもうちへ来てください。がその前に人と違うなりはしないでください。(クールビズのような格好)また名札をつけずに来社しないでください。(過去2回ほどつけていなかったので)名札は必ずつけてください。と社長がおっしゃられています。”

 それを聞いた時の私と主人は顔を見合わせて何とも言えない脱力感。話が聞きたいというのにこちらから来い? 自分が話が聞きたいのに部下を使って電話? 

人となりが同じでなければいけない理由があるんだろうか? 

仕事でそういう格好をしているのに、仕事のなりをしていけない理由があるの? 

この社長がどれだけ見た目を重視し、どこに視点を向けているのか? 

という事がよくわかりました。

 この調子で社員の外側ばかりを見て判断し、その人の能力や行動、意気込みや人となり(心)を見ていない事がよくわかりました。だから年々業績が落ち、社長に愛想をつかして社員が離れていくのがわかっていないのです。社長自身に問題があると認識していないのです。業績が悪いのは社員のせい、時代のせい、政治のせい・・・とすべて自分以外のせいだと思っているのだとこの言動から私も主人もわかりました。

 よくよく考えるとこの社長が可愛そうに思えてきました。世襲というのは逃れる事が難しいのでしょう。親は子に会社を継いでほしいと思うものなのでしょう。したくてまたなりたくて社長になったのかはわかりませんが・・・少なくとも私達から見たら経営にとって、人として大事な事が何か?という根本的な事を学べているんだろうか?と疑いたくなります。

 幼い時から何の苦労もなく育ち周りの人達からも社長の息子とちやほやされ、会社で

数十年働いたところで、社長の息子に苦言を言う人がいるでしょうか?皆自分の立場を守り、本人の為に言わなければならない事を言う事ができるでしょうか?

この社長が私には ”はだかの王様” に見えてきます。 主人は何とかしてこの社長に大事な事をわかって欲しいと考えているようです。聞いた直後は何とも呆れましたが、やはり主人の良いところはそういうところなのです。時間がかかるかもしれませんが、この社長に働きかけていくことでしょう。そして気づいて良い会社にしていってくれるのを願うばかりです。